銀行や消費者金融会社から借金したあと、なんらかの理由で借金返済ができなくなってしまうケースがあります。この場合、多くの人が乱暴な取立行為に遭うのではないかという恐怖感を抱いたり、いったい自分はこれからどうすればよいのかと戸惑ったり、悩んでしまうと思います。

このコラムでは、借金返済を滞納してしまった場合、金融機関がどのような対応をおこなってくるのかや、本当に借金返済が困難な場合はどのような行動を取るべきなのかを書いています。

自分自身を守るためには、何をすることが重要なのかを知ることが大切です。

カードローンやキャッシングによる借金を返済できなくなった場合酷い目に遭うのではないか

当初は誰もが、銀行や消費者金融会社に対して、借りたお金をきちんと利息をつけて全額返済するつもりで借金をします。しかし、一時的に失業してしまったり、臨時支出が発生することによって、借金返済を滞納してしまうケースがあります。

消費者金融会社からキャッシングで借金する人の場合、年収が200万円から400万円の範囲の人が圧倒的に多いと言われており、一度借金返済が困難となると、総量規制の限度額一杯まで借金をして、なんとか借金返済をおこなおうとしますが、ついに返済を滞納してしまうケースさえあります。

ここで、借金返済を滞納してしまった人が怖れてしまうことが、これから自分はどのような苦境に陥るのだろうかという点です。怖いお兄さんから連日連夜、借金返済の取立てを受けるのではないかなどと恐怖感を感じる人も少なくないのです。

銀行や消費者金融会社の返済督促

数十年前には、借金返済を延滞してしまった顧客に対しては、毎日早朝の時間帯や、深夜の時間帯に自宅に押し掛けて玄関のドアをどんどんと鳴らし、大声で名前を読んで借金返済の督促行為をすることが行われていたようです。

しかし、現代においてはそのような荒っぽい返済の督促は行われていません。借金返済を延滞してしまうと、翌日には銀行や消費者金融会社、もしくは委託されている保証会社などから「返済がありませんでしたね」といったソフトな口調での確認がなされ、借金返済の督促がされます。

そして、それでも借金の返済がおこなわれない場合には、書面の督促状が郵送で自宅に送られてきます。この督促状には、何月何日までに返済がない場合には、「差し押さえなどの法的処置をとることもある」などという文言が書かれています。

つまり、借金の返済を延滞してしまった場合は、銀行や消費者金融会社は法的手続きを粛々と行ってくるのです。いわゆる乱暴な取り立て行為が行われる確率は、ゼロと言っても良いのです。

銀行や消費者金融会社の債権回収方法

銀行や消費者金融会社による借金返済に関する督促が何度も行われた結果、ついに延滞状態が続いてしまった場合には、2つの手段が考えられます。

ひとつは、債権を債権回収会社などへ売却してしまうことです。具体的には、消費者金融会社が個人に100万円を貸していたところ、利息を含めた残高が120万円の時点で、借金返済が滞納されたとします。すると、消費者金融会社は債権回収会社に、120万円の債権を90万円で売却してしまうのです。消費者金融会社は、融資した元本100万円のうち90万円を確保できますし、債権回収会社は無事に全額を回収できれば30万円の利益となります。

このあと、債権回収会社が引き続き、借金返済の督促を行ったり、次のアクションを起こすことになります。

もうひとつの方法は、訴訟を起こされてしまい、資産の差し押さえをすることによって、強制的に債権を回収してしまう方法が挙げられます。例えば、借金返済を滞納してしまっている人が車を所有していれば、住宅や車を差し押さえてしまい、これを換金すれば、融資した資金の全額もしくは一部を回収することが可能となります。

どうしても返済不能な場合は債務整理を決断

なんらかの理由で返済不能状態となった場合には、最終的には、銀行や消費者金融会社、あるいは債権回収会社から資産の差し押さえをされることになります。金融機関側は、貸したお金の全額を貸倒損失とするわけにはいきませんから、彼らも必死です。

このため、どうしても借金を返済することが不可能となってしまった場合には、返済を延滞してしまう前の時点で、法律事務所に相談に出向くことが必要です。すると、ほとんどのケースにおいて弁護士から債務整理を勧められます。

相談者が弁護士に委任状を提出し、弁護士が金融機関に対して「債務整理手続きに関する業務を受任した」旨の通知書を送付した時点で、金融機関からの返済督促はストップします。そして、金融機関が個人に対して訴訟を起こして、個人の資産を差し押さえることは不可能となります。

そのうえで、任意整理などの交渉が金融機関と始まるのです。本当に返済不能と判断した場合には、債務整理に向けて行動することが重要です。

まとめ

借金返済が困難となった場合でも、いまの時代では、金融機関から過酷な取り立て行為が行われることはありません。粛々と法的な手続きを進めてきます。

このため、借金返済の督促を放置しておけば、自分の資産を強制的に差し押さえられてしまい、失うことになってしまいます。それを避けるために、弁護士に早めに債務整理について相談し、任意整理や個人再生などの手続きを開始することが重要となります。